さつまいもを電子レンジでねっとり甘く仕上げる加熱時間と、レンチンレシピ8品を紹介するアイキャッチ。電子レンジの手前に、黄金色の断面から湯気が立つさつまいもが置かれている。

ホクホク、あるいはねっとり。かじった瞬間に広がる、あの自然な甘み。秋冬のさつまいもって、どうしてあんなに幸せな味がするんでしょうか。

そんな甘さを気軽に味わいたくても、蒸し器を出したり、オーブンを1時間予熱したりするのは、正直ちょっと面倒ですよね。かといってレンチンで手早く済ませようとすると、「パサパサで喉に詰まる」「中心だけ硬い」「ぜんぜん甘くない」と、あと一歩で失敗しがちな食材でもあります。

実はさつまいもは、電子レンジでも手軽さと甘さを両立しやすい食材です。カギになるのは、出力を上げることではなく、途中で下げることなんです。

この記事では、丸ごと・輪切り・角切りの形状別 × 500W/600W別の加熱時間早見表と、パサつきを防ぐ3つのルールをまとめました。規格外野菜(※)の宅配サービス「ロスヘル」で不揃いなさつまいもをお届けするなかで作ってきた、おかず5品・おやつ3品のレンチンレシピもあわせて紹介します。

むずかしい工程はありません。それではまず、「何分チンすればいいの?」からお答えしますね。

※規格外野菜とは、味には問題がないのに、傷がある・形が不揃いなどの理由で一般の流通ルートに乗ることができず、廃棄されてしまうことが多い野菜のことです。

【早見表】さつまいものレンジ加熱は何分?500W・600W別の目安

さつまいもの電子レンジ加熱時間の早見表。丸ごとは600Wのあと200Wで加熱し、約200g・1本なら約1分と約8分、約300g・1本なら約1分30秒と約10分、約200g・2本なら約1分40秒と約12分、約300g・2本なら約2分30秒と約15分。切ったもの約200gは600Wで、輪切り1.5cmが4分、輪切り1cmが3分30秒、角切り1.5cmとスティックが3分。どちらも加熱後に5分蒸らす。

さつまいものレンジ加熱で大切なのは、「濡れキッチンペーパー+ラップで包む」「600Wのあと200Wで低温キープ」「加熱後は5分蒸らす」の3つです。

レシピサイトを見比べると、「500Wで4分」「600Wで1分+200Wで10分」と数字がバラバラで、迷ってしまいますよね。何分加熱すればいいかは芋の重さと切り方で大きく変わるため、ここでは丸ごとと切ったときに分けて目安をまとめました。表をスマホで開いたまま、キッチンへどうぞ。

丸ごとで加熱するか、切ってから加熱するかは、仕上がりで何を優先するかで選びます。

  • 甘さとねっとり感を優先したいとき(おやつ・焼き芋風など):切る前に丸ごと2段階加熱し、加熱後に切ります。甘く、ねっとり仕上がりやすい方法です。
  • 料理の下ごしらえ(炒め物・きんぴら・サラダ・煮物など):切ってから600W/500Wで短時間加熱し、ラップをしたまま蒸らします。あとから油やマヨネーズ、だしで味をつけるので、甘さを引き出すより、みずみずしさと形を保つほうを優先します。

切ったものも200Wでゆっくり加熱すれば甘くなるのでは、と思うかもしれません。ただ、切ったものは断面から水分が抜けやすく、加熱時間が長いほどパサつきやすくなります。甘さを引き出したいときは、丸ごとで加熱してから切るのがおすすめです。

丸ごとの加熱時間(重さ・本数別)

重さ・本数 600W(最初) 500W(最初) 200W・解凍モード(続けて)
約200g・1本 約1分 約1分10秒 約8分
約300g・1本 約1分30秒 約1分50秒 約10分
約200g・2本 約1分40秒 約2分 約12分
約300g・2本 約2分30秒 約3分 約15分

※加熱後はラップのまま5分蒸らします。1本の重さが表の間にあるときは、最初の600Wを100gあたり約30秒で調整してください。500Wのときは、最初の加熱だけ500Wの列の時間にし、続く200Wは同じ時間です。

さつまいもを2本以上レンジで加熱するなら、ムラなく仕上げやすいのは1本ずつです。電子レンジは、庫内の食材が増えるほど1本あたりに届くエネルギーが少なくなるため、まとめて入れると端は火が通りすぎてパサパサなのに、真ん中はまだ硬い、という仕上がりになりやすくなります。2本を同時に加熱するときは、1本ずつ濡れキッチンペーパー+ラップで包んで耐熱皿に並べ、上の表の時間で加熱してください。

300gを大きく超えるような太い芋は加熱ムラが出やすく、丸ごとのレンジ調理には向きません。切ってから加熱するのがおすすめです。

切ったときの加熱時間

切ったものは約200gを目安に、重ならないよう耐熱皿に並べ、水大さじ1をふってふんわりラップをしてから加熱します。

切り方(約200g) 600W 500W 向いている使い方
輪切り 1.5cm 4分 4分50秒 煮物・サラダ・作り置き
輪切り 1cm 3分30秒 4分10秒 炒め物・お弁当
角切り・乱切り 1.5cm 3分 3分40秒 サラダ・和え物
スティック 1cm角×5cm 3分 3分40秒 大学芋・スティック焼き・子どものおやつ(崩れやすいので蒸らし後に取り出す)

※丸ごとの時間は、私たちが家庭用の電子レンジで作ってきたときの目安です。切ったときの時間は、約200gを加熱するときの目安です。機種や庫内の構造、芋の太さによって仕上がりは変わります。初回は表の時間でいったん止め、竹串を刺して確認してください。足りないときは、丸ごとの2段階加熱なら200Wで1〜2分ずつ、切ったものは600Wで30秒ずつ追加します。竹串がすっと通れば加熱完了の合図です。

切ったものは、重さより厚みで火の通りが変わります。さつまいもは1本ごとの重さがけっこう違い、100g台のものもあれば400gを超えるものもあります。規格外の芋なら、細いものと太いものが同じ袋に入っていることも珍しくありません。厚みを1.5cm以内にそろえ、太い芋は、縦半分に切ってから端から同じ厚さに切る「半月切り」にしましょう。

ロスヘルに届いた、大きく育ちすぎたさつまいも2本。左は1本が二股に分かれた形、右は太く湾曲している。

※この写真は、ロスヘルに届いたなかでも特に大きく育ったさつまいもで、左側は二股に分かれた個性的な形をしています。ここまで太いと中心まで火が通りにくいため、半月切りにするのがおすすめです。

さつまいもが電子レンジで甘くなる理由|ゆっくり加熱がカギ

高出力で一気に加熱すると甘みを作る時間が短く、低出力でゆっくり加熱すると甘みを引き出す時間をつくれることを比べた図解。でんぷんが麦芽糖(甘み)に変わる様子もあわせて示している。

さつまいもを電子レンジで甘く仕上げるカギは、温度の上がり方をゆるやかにすることです。さつまいもの甘みは、加熱中に酵素がでんぷんを麦芽糖に変えることで生まれます。この変化が進むのは、でんぷんがやわらかくなっていて、なおかつ酵素がまだ働ける、70℃前後の限られた温度帯です。電子レンジは短時間で温度が上がるので、そのままではこの温度帯を通り過ぎやすくなります。そこで、途中で出力を下げて温度の上がり方を調整できるのが、レンジならではの工夫のしどころです。

加熱するとでんぷんがやわらかく変化し(糊化)、そこへβ-アミラーゼという酵素が働いて、でんぷんをマルトース(麦芽糖)に分解します(出典:化学と教育「焼き芋」の甘さの秘密)。ところが、この糖化が進むのは「でんぷんが糊化していて、なおかつ酵素がまだ生きている」わずかな温度帯だけです。日本いも類研究会はこの温度帯を概ね70℃前後とし、甘い焼きいもを作るにはこの温度帯をいかに長く保つかがポイントだと説明しています(出典:日本いも類研究会「焼きいもが甘いのはなぜですか?」)。

つまり、甘さを左右するのは加熱器具の種類というより温度の上げ方です。そこで私たちは、600Wで一気に加熱しきるのではなく、途中から200Wに落とす方法を試してきました。家庭用のレンジで作ってきた範囲では、600Wだけで加熱するより甘みを感じやすい仕上がりになっています。

編集部メンバーの声(30代男性・週末は料理担当/元理科教員):だ液の実験で感じていた疑問が、やっと解けた話
以前教えていた理科では、中学2年で、だ液の働きを調べる実験をします。ここでは、α-アミラーゼという酵素が働きやすいように40℃くらいに温めるという操作があります。しかし、さつまいもを加熱するときはもっと高い温度だよな~と疑問に思っていたんです。

今回調べていく中で、その謎がやっと解けました!さつまいも中の酵素はβ-アミラーゼというもので、そもそも働きやすい温度が高いようなんです。さらに、糖を作りやすくしているのが70℃前後で起こる糊化だとわかり、ようやく腑に落ちました。

【形状別】失敗しない!さつまいものレンジ加熱手順

手元のさつまいも、丸ごと使いますか?それとも切りますか?どちらにするかで、手順は少し変わります。

①丸ごと蒸す|レンジでのふかし方

さつまいもを丸ごとレンジで蒸す手順。皮ごと洗い、濡らしたキッチンペーパーとラップで包み、約200gなら600Wで約1分、200Wで約8分加熱して、ラップのまま5分蒸らす。

蒸し器を使わずに、レンジで蒸してふかし芋を作る手順です。甘さを引き出しやすく、しっとり仕上がりやすい方法なので、まずはここから試してみてください。

  1. 皮ごとよく洗う。土は落としますが、皮はむかずに加熱します。
  2. 濡れキッチンペーパーで包む。水気を拭かずに、濡らして固く絞ったキッチンペーパーで全体をすっぽり包みます。
  3. その上からラップで包む。隙間ができないよう、ぴったりと包みます。
  4. 600Wで約1分加熱する(約200g・1本の場合。約300gなら約1分30秒)。
  5. 200W(または解凍モード)に切り替えて約8分(約300gなら約10分)。甘さを引き出すための時間です。
  6. ラップのまま5分蒸らす。竹串がすっと通れば完成。抵抗があれば200Wで1〜2分ずつ追加してください。

②レンジ+トースターで焼き芋風にする

レンジで蒸したさつまいもを焼き芋風に仕上げる手順。丸ごと蒸す手順で蒸らしまで終えたら、ラップとキッチンペーパーを外し、オーブントースターで5〜7分焼く。

ふかし芋はしっとり、焼き芋は表面が締まって香ばしい。レンジで火を通したあと、仕上げだけトースターかフライパンを使うと、焼き芋に近づきます。

  1. ①の手順6(5分蒸らす)まで同じ。
  2. ラップとキッチンペーパーを外す。
  3. オーブントースターで5〜7分焼くか、フライパンで転がしながら表面を乾かす。皮が締まり、香りが立ちます。

トースターを使わず、レンジだけで完結させたいときは、蒸らし後にラップを外して600Wで30秒〜1分。表面の水分を飛ばすだけでも、べたつきが減ります。

専門店で「蜜芋(みついも)」と呼ばれるような、ねっとりやわらかい焼き芋に近づけたいときも、考え方は同じです。甘みが生まれる温度帯をゆっくり通るよう、200Wの時間を省かずにとりましょう。紅はるかのように、貯蔵すると粘りが出やすい品種を使うと、より近づけやすくなります。

ひとつ気をつけたいのが、アルミホイルです。レンジ加熱でアルミホイルを使うのは避けてください。金属は電波を反射し、火花が出るおそれがあります。焼き芋のイメージからホイルを巻きたくなりますが、レンジ調理では濡れキッチンペーパー+ラップが基本です。使える容器の範囲は機種によっても違うので、お手持ちのレンジの取扱説明書もあわせて確認してくださいね。

③輪切り・角切りでムラなく加熱する

さつまいもを切ってレンジで加熱する手順。厚み1.5cm以内に切って水に5〜10分さらし、重ならないよう並べて水大さじ1をふり、ふんわりラップをする。約200gなら600Wで輪切り1.5cmは4分、角切り1.5cmは3分加熱し、5分蒸らす。

おかずに使うなら、丸ごとより切ってからのほうが速く、仕上がりも均一になりますよ。

  1. 洗って、必要なら皮をむく。黒ずみが気になるときは厚めにむく。
  2. 厚みを1.5cm以内でそろえて切る。太い芋は半月切りにすると、断面の大きさもそろいます。
  3. 5〜10分ほど水にさらしてアクを抜き、水気を切る。断面の黒ずみを防ぎやすくなります。長くさらしすぎないよう、私たちは10分までを目安にしています。
  4. 耐熱皿に重ならないよう平らに並べ、水を大さじ1ふりかける。
  5. ふんわりラップをして、早見表の時間で加熱。途中で一度混ぜるとさらに均一に。
  6. 5分蒸らす。

重ねて並べると、火の通りにムラが出やすくなります。ひと皿に詰め込みたくなりますが、量が多い日は、皿を大きくするか2回に分けましょう。

編集部メンバーの声(40代主婦・4人家族):家族分をまとめて作る日は、最初から輪切りに
うちは4人家族なので、さつまいも1本では足りません。でも1本ずつ順番にチンしていると、最後の1本が仕上がる頃には最初の1本がすっかり冷めているんですよね(泣)

それで今は、家族分をまとめて作る日は、最初から1.5cmの輪切りにして大きめの耐熱皿に平らに並べてしまいます。600Wで加熱したら、あとは蒸らすだけ。丸ごとを1本ずつ順番に加熱するより断然早いですし、そのまま食卓に出せるのも助かります。余った分は翌朝のお弁当に入れられるので、多めに切っておくのがわが家の定番です!

レンジ加熱で「パサパサ・芯残り」を防ぐ3つのルール

さつまいもを電子レンジでねっとり仕上げる3つの手順。濡れたキッチンペーパーとラップで包み、600Wで加熱したあと200Wの低出力に切り替え、加熱後は包んだまま5分蒸らす。

さつまいものレンジ加熱で「パサパサ・芯残り」を防ぐルールは、濡れキッチンペーパー+ラップで包むこと、600Wのあとは200Wで低温キープすること、加熱後にラップのまま5分蒸らすことの3つです。水分不足、高出力のかけすぎ、蒸らし不足をそれぞれ防ぐためのもので、「パサパサになった」「中心が硬かった」といった失敗も、この3つを押さえると起こりにくくなります。

ルール1:濡れキッチンペーパー+ラップで「二重に」包む

まず見直したいのが、水分です。加熱中に水分が抜けると、さつまいもはパサパサ・ボソボソの食感になりやすくなります。

ラップだけでは、芋自身の水分しか使えません。濡らしたキッチンペーパーを内側に挟むと、外から蒸気を補給しながら加熱できます。蒸し器に近い環境をつくるための一手間です。

ラップなしでレンジに入れるのは避けてください。ラップだけでも加熱自体はできますが、しっとり感を優先するなら、濡れキッチンペーパーを足しておくと安心です。輪切り・角切りの場合は断面から水分が飛ぶため、水を大さじ1ふりかけてからふんわりラップをしておきましょう。

ルール2:600Wのあとは「200W(解凍モード)」で低温キープ

600Wのまま加熱し続けると、甘みが生まれる70℃前後の温度帯を短時間で通り過ぎてしまいます。600Wは温度を上げるための短い時間、甘さを引き出すのは200Wの長い時間と考えて、配分を逆にしないようにしましょう。約200gの芋でも200Wで約8分と聞くと、長く感じますよね。とはいえ、その間は洗い物を片づけたり、もう一品用意したりと、ほかの作業に使えます。

自宅のレンジに200W設定がなくても大丈夫です。解凍モードを低出力の代わりに使えることが多いので、まずはお手持ちの機種の出力を取扱説明書で確認してみてください。

ルール3:加熱後は「ラップをしたまま」5分蒸らす

加熱が終わった直後、すぐにラップを外していませんか。早く食べたくなりますが、ここは少し待つのがおすすめです。

熱いうちにラップを外すと、表面から水分が逃げてパサつきやすくなります。また、加熱直後は中心がまだ硬くても、ラップをしたまま置くと余熱で中心まで火が通りやすくなります。芯が残ったと感じたら、追加加熱の前にまず蒸らしの時間をとってみてください。

加熱後は、ラップをしたまま5分ほど置いてみましょう。

加熱直後の芋や立ちのぼる蒸気は、とても熱くなっています。取り出すときや、ラップを外すときは、布巾やミトンを使ってやけどに十分注意してください。

加熱しすぎによる焦げ・発煙には注意

水分が抜けきったさつまいもを加熱し続けると、焦げて煙が出たり、発火につながったりするおそれがあります。長時間の設定をしてその場を離れない、途中で様子を見る。この2点は必ず守ってください。

小さく切ったものや少量を長時間加熱するときは、なおさら要注意です。ワット数を上げて時間短縮するより、表の時間でいったん止めて、足りなければ追加するほうが安全です。

さつまいもが黒くなるのはなぜ?原因と防ぎ方

レンジ加熱でさつまいもが黒くなるのは、多くの場合、さつまいも自身の成分による変化です。加熱後に黒ずむのは、さつまいもに含まれるクロロゲン酸類が鉄イオンと反応して黒変物質を生じるためとされています(出典:日本食品科学工学会誌「酵素処理によるサツマイモの調理後黒変の抑制」)。見た目にはぎょっとしますが、加熱前に切ったら、すぐ水にさらしておくと防ぎやすくなります。

症状 主な原因 防ぎ方
切り口が黒っぽくなる ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸などが、空気に触れて酸化するためとされる 加熱前、切ったらすぐ水に5〜10分さらす
加熱後に黒ずむ クロロゲン酸類と鉄イオンが反応して黒変物質ができる 上と同じ(加熱前に水にさらす)
白い液が黒く固まる ヤラピンという乳白色の樹脂成分。そのままにしておくと黒いタール状に変わるとされる 洗い流すか、その部分を削る

※切る前からすでに内部が黒い場合も、レンジ加熱ではなく保存中に起きた変化が原因のことがあります。食べるかどうかは、次の「食べても大丈夫?腐敗との見分け方」の基準で判断してください。

食べても大丈夫?腐敗との見分け方

変色したさつまいもを食べるかどうかは、色だけでは判断できません。切り口や加熱後の黒ずみ、ヤラピンによる変色は、さつまいも自身の成分による変化とされています。腐敗が疑われるサインとして、におい・ぬめり・カビ・柔らかさも確認してください。

次のいずれかに当てはまるときは、変色の色にかかわらず食べないでください。

  • 酸っぱいにおい、発酵したようなにおいがする
  • 表面にぬめりがある
  • 粉っぽく毛羽立った白や黒の付着物(カビ)がある
  • 押すとぶよぶよと柔らかい

ひとつでも当てはまるなら、味見をせずに処分してください。迷ったときも、無理に食べないようにしましょう。

生のさつまいもの置き場所(冬は新聞紙で包んで冷暗所、夏は野菜室)と冷凍のしかたは、おいしさ長持ち!【さつまいも】の保存方法にまとめています。

さつまいものレンジおかず|副菜・煮物5品

レンジ加熱は、焼き芋だけでなく日々のおかずにも活かせます。ここから先は一般的なレシピの引用ではなく、私たちが規格外のさつまいもをお届けするなかで実際に作り、ロスヘル公式Instagramやブログで発信してきたレシピです。曲がった芋や太さがバラバラの芋でも作りやすいものを選んでいます。

手間の少ない順に並べました。その日の余裕に合わせて選んでみてくださいね。

①和えるだけ|ボウル1つでできる副菜3品

手軽さで選ぶなら、まずはこの3品です。切って、水にさらして、レンジにかけて、和えるだけ。鍋もフライパンも使いません。

レシピ 切り方と加熱(600W) 材料
さつまいもツナサラダ ひと口サイズ。柔らかくなるまで4分。くずしてツナと調味料を混ぜる さつまいも1本、ツナ缶1個、マヨネーズ大さじ2、コンソメ大さじ1
おさつサラダ サイコロ状。ラップか蓋をして5分。マヨネーズ・黒ゴマ・塩を混ぜる さつまいも200g、マヨネーズ大さじ2、塩ひとつまみ、黒ゴマ適量
さつまいもの甘露煮 1.5cm幅の輪切りか半月切り。調味料と一緒に入れ、蓋かラップをして7分 さつまいも1本、水200cc、砂糖大さじ1.5、醤油小さじ2、バター小さじ1、塩ひとつまみ

3品に共通するのが、切ったらまず水にさらすという工程です。サイコロ状のおさつサラダは断面が多くなるぶん、さらさずに作ると黒ずみが出やすくなります。黒ずみを抑えたいときは、切ったら水にさらしてから加熱する順番がおすすめです。

煮物にあたる甘露煮だけ7分と長いのは、煮汁ごと温める必要があるからです。ツナサラダは加熱後に和えるだけなので、前日にふかしておいた芋の残りでも作れますよ。

②レンジで2ステップ|甘辛いコロコロポテト

加熱を2回に分けるぶん少し手間はかかりますが、レンジだけで完結します。

  • 皮つきのまま1.5cm角に切り、水にさらして水気を切る。
  • 耐熱容器に入れて蓋かラップをし、600Wで3分。
  • 別の容器にみりんと塩を入れ、ラップはかけずに600Wで3分30秒〜4分。うすいあめ色になるまで様子を見ながら加熱する。
  • 熱いうちに芋とバターを加えて、全体を混ぜたら完成。

煮詰めたみりんはとても熱くなり、沸き立ってあふれることがあります。深めの耐熱容器を使い、加熱中は目を離さず、取り出すときはミトンを使ってください。

材料はさつまいも1本、みりん大さじ5、塩少々、バター10g。みりんを煮詰めて作る甘辛味なので、砂糖を使いません。お弁当のすきまにも入れやすい一品です。

③仕上げだけ火を使う|さつま芋と鶏肉の甘辛炒め

レンジの下ごしらえを覚えると、主菜にも展開できます。ブログで紹介しているさつま芋と鶏肉の甘辛炒めは、さつまいもを一口大に切って水に5分さらし、600Wで4分ほど加熱してから、焼いた鶏もも肉と炒め合わせる一品です。醤油・砂糖・マヨネーズの照りマヨ味です。

ブログのレシピでは小ぶりのさつまいもを使っているので、小さい芋が届いたときの使い道としても向いています。丸ごと焼き芋にしにくい小さな芋はおかずに回す、というように形ごとに使い道を決めておくと、届いた芋を使い切りやすくなりますよ。

おかずレシピの投稿

ここで紹介した5品は、写真つきで公開しています。仕上がりを確かめてから作りたいときはこちらもどうぞ。ちなみに「時短レシピ3選」には、フライパンで仕上げるキンピラとガレットも入っています。

さつまいものレンジおやつ|ケーキ・アイス・スイートポテト

ここからは、おやつの時間です。さつまいもの甘さを活かせば、砂糖を控えめにしたおやつも作れます。こちらも手間の少ない順に3品を並べました。

3品ともハチミツを使うため、1歳未満のお子さまには与えないでください。厚生労働省は、1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べると乳児ボツリヌス症にかかることがあるとして、ハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などを与えないよう呼びかけています。ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く、通常の加熱や調理では死なないため、加熱しても安全にはなりません(出典:厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」)。1歳以上の方にとってはリスクの高い食品ではない、とも同省は説明しています。

①レンジで2ステップ|しっとりお芋ケーキ

加熱は2回ですが、混ぜて流して温めるだけ。オーブンは使いません。

  • 皮をむいて小さく切り、蓋をして600Wで3分加熱してつぶす。
  • 豆乳・卵・ハチミツを加えて混ぜる。
  • クッキングシートを敷いた深めの耐熱容器に流し入れ、600Wで2分半。
  • 冷蔵庫で冷やしたら完成。

材料はさつまいも100g、無調整豆乳50g、卵1個、ハチミツ15g、お好みで黒ゴマ。甘さの土台はさつまいもなので、芋の甘みに合わせてハチミツの量を調整してみてください。

②冷やす時間が必要|さつまいもの濃厚アイス

手を動かす時間は10分ほどですが、凍らせるのに約4時間かかります。前の日に仕込んでおくのがおすすめです。

皮をむいて小さく切り、600Wで3分ほど加熱して柔らかくします。あとは材料をすべて保存袋に入れて揉みつぶし、冷凍庫へ。カチカチに固まったら、常温で少し溶かしてかき混ぜると口当たりがよくなりますよ。材料は、ギリシャヨーグルト(または水切りヨーグルト)100g、牛乳(または無調整豆乳)100ml、さつまいも120g、ハチミツ大さじ3、お好みで黒ゴマ。

③週末にゆっくり|皮まで使い切るスイートポテトブリュレ

私たちがもっとも「ロスヘルらしい」と考えているのが、この一品。くり抜いた皮をそのまま器にするので、捨てる部分がほとんど出ません。工程は多いので、時間に余裕のある日に作ってみてください。材料(2人分)は、さつまいも中1本(約300g)、無塩バター10g、ハチミツ小さじ1、豆乳大さじ4。ブリュレ用に砂糖大さじ6と水大さじ2を用意します。

  1. さつまいもを洗い、濡れキッチンペーパーで包んでからラップをして600Wで約5分加熱する。このレシピは中身をくり抜いて器にするため、甘さを引き出す2段階加熱ではなく、600Wで一気にやわらかくします。
  2. 半分に切り、中身を5mmほど残してくり抜く。
  3. くり抜いた中身をつぶし、無塩バター・ハチミツ・豆乳を加えて混ぜる。
  4. さつまいもの器に詰めて表面をならし、皿にのせる。
  5. ブリュレ用の砂糖と水を耐熱容器で600W3分加熱し、薄茶色になるまで10秒ずつ様子を見ながら追加加熱してかける。

カラメルは熱湯よりはるかに高温になります。プラスチック容器は溶けるおそれがあるため、耐熱ガラスの容器を使ってください。取り出すときやかけるときはミトンを使い、お子さまを近くに寄せないようにしてください。

おやつレシピの投稿

ケーキとアイスは写真つき、ブリュレは動画で公開しています。仕上がりのイメージを確かめてから作りたいときはこちらもどうぞ。レンジ以外の作り方も見たいときは、蒸し器で作る鬼まんじゅうやトースターで焼くスイートポテトなどをまとめたさつまいもの簡単レシピ4選もあります。

甘いさつまいもを、おうちで手軽に楽しむなら

切って加熱するときに仕上がりを左右しやすいのは、芋の見た目より厚みです。曲がっている、極端に細い、太すぎるといった規格外のさつまいもも、切り方を工夫すれば厚みをそろえられます。曲がった芋は曲がりに沿って輪切りに、太い芋は半月切りに、細い芋は斜め切りで断面を大きく。厚みを1.5cm以内でそろえると、加熱ムラが出にくくなります。

私たちが運営しているのは、規格外野菜の宅配サービス「ロスヘル」です。形の不揃いや表面の傷、大きさなどを理由に一般流通しにくい野菜をお届けしていて、この記事の切り方・加熱のしかたもそのまま使えます。傷のあるものは日持ちが短くなることがあるので、届いたら早めに使い切るか、加熱して冷凍しておくと安心です。玄関先まで届くので、重い根菜を持ち歩く負担もなくなりますよ。

さつまいもは、通年で野菜パックに入ることが多い野菜です。一般小売価格の最大30%引き、1回あたり2,052円(税込・送料別)からお届けしています。購入回数の縛りはなく1回で解約でき、不要な週はお休みもできます。万一お届け品に傷みがあった場合は、全額返金保証もあります。

食べることが、そのままフードロス削減につながります。この記事のレシピも、規格外のさつまいもを使い切るなかで生まれたものです。迷ったときは、この記事の早見表をそのまま使ってみてくださいね。


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さつまいものレンジ加熱に関するよくある質問

Q1. ねっとりせず、ホクホクになってしまうのはなぜですか?

ねっとり仕上げたかったのにホクホクになると、ちょっとがっかりしますよね。食感の違いに大きく関わるのは、実は品種なんです。さつまいもには、ベニアズマのようなホクホク系と、安納芋のようなねっとり系があります。紅はるかはその間で、掘りたてはややホクホクしていて、貯蔵すると粘りが強くなるとされています(出典:日本いも類研究会「ベニアズマ」、同「べにはるか」)。ねっとり感を求めるなら、安納芋のようなねっとり系や、貯蔵して粘りが出た紅はるかを選んでみてください。ホクホク系の芋は、煮物や大学芋のように形を残したい料理に使うのもおすすめですよ。

加熱のしかたも甘さに関わります。600Wだけで一気に加熱すると、甘みを作る酵素が働く温度帯をすぐに通り過ぎてしまいます。途中で200Wに切り替えて、ゆっくり甘みを引き出しましょう。

Q2. 電子レンジ調理に向いている品種はありますか?

あります。「クイックスイート」は、電子レンジ調理に向くとされている品種です。でんぷんが一般的な品種より20℃ほど低い温度で糊化し、ベニアズマの半分ほどの時間で、蒸したときの糖度がいちばん高くなります。そのため、電子レンジで調理しても食味が落ちないとされています(出典:日本いも類研究会「クイックスイート」)。お店で見かけたら、ぜひ試してみてください♪

Q3. 皮が黒く焦げたようになりましたが食べられますか?

焦げてしまうと、どこまで食べていいのか迷いますよね。炭のように焦げた部分は取り除いてください。残りの部分も、異臭やぬめりなど「食べても大丈夫?腐敗との見分け方」の基準に当てはまらないか確かめてから食べましょう。判断に迷うときは、無理をせず処分するのが安心です。煙が出たり焦げ臭さが強かったりしたときは、加熱しすぎのサインです。次回は表の時間でいったん止めて、竹串で確かめながら少しずつ足してみてくださいね。

Q4. 加熱後に中がまだ硬いときは、どう温め直せばいいですか?

竹串を刺してみたら「まだ硬い…」ということもありますよね。丸ごとを2段階加熱したときは、600Wに戻さず200Wまたは解凍モードで1〜2分ずつ足すのがおすすめです。600Wで追加すると、外側が先に乾いてパサつきやすくなります。追加したあとも蒸らしの時間をとって、竹串がすっと通るまで繰り返しましょう。輪切りなど切ったものは、600Wで30秒ずつ足して様子を見てください。

Q5. 冷凍したさつまいもは、どう解凍すればおいしいですか?

冷凍したさつまいもは、解凍モードで温めるか、冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおすすめです。加熱してから冷凍したものは、私たちは約1ヶ月を目安に使い切っています。600Wで一気に温め直すと水分が飛んでパサつきやすいので、乾きが気になるときは水を少しふってからラップをして温めましょう。ちなみに、冷凍した焼き芋を半解凍で食べると、アイスのような食感になります。夏のおやつにちょうどいいですよ。生のまま保存する方法は、さつまいもの保存方法の記事にまとめています。

Q6. 離乳食にも使えますか?

使えます。甘くてやわらかいので、離乳食にも取り入れやすい食材ですよね。ただし、この記事の加熱時間は大人向けの量の目安で、量の少ない離乳食にはそのまま当てはまりません。少量をレンジにかけると水分が抜けやすく、焦げやすくなるので、皮を厚めにむき、水を加えて加熱してください。与える前は全体をよく混ぜて熱いところが残っていないか確かめ、指でつぶせるやわらかさになっているかを見ましょう。月齢ごとの固さの目安は、こども家庭庁「授乳や離乳について」にまとまっています。冷凍したものは、大人用の冷凍とは期限が違い、長くても1週間以内に使い切ってください。使うときは必ずもう一度しっかり加熱します(出典:秋田市「離乳食Q&A」)。

まとめ:出力を下げて、包んで、蒸らす

蒸し器を出すより手軽で、オーブンより速い。さつまいものレンチンは、コツさえ押さえれば失敗しにくい調理法です。

最後に、押さえておきたいポイントをおさらいしておきますね。

  • 甘く仕上げるなら2段階加熱:約200g・1本なら600Wで約1分 → 200W(解凍モード)で約8分 → 蒸らし5分。
  • 下ごしらえは切ってから:厚み1.5cm以内でそろえ、重ねずに並べる。約200gなら、輪切り1.5cmは600Wで4分、角切り1.5cmは3分。
  • 必ず包む:濡れキッチンペーパー+ラップ。アルミホイルは使わない。
  • 不揃いな芋は切り方で調整:曲がっていても細くても、厚みをそろえると加熱ムラが出にくい。

電子レンジは、出力を切り替えることで温度の上がり方を調整できる調理器具です。蒸し器を出さなくても、オーブンを予熱しなくても、さつまいもの甘さを引き出しやすくなります。

形が不揃いなさつまいもも、切り方を工夫すれば同じように使えます。今日のおやつや夕飯の一品に、さっそく試してみてくださいね。