皮ごと煮込んだ桃ジャムレシピ|皮むき不要でほんのりピンク

桃の皮むき、けっこう面倒だったりしますよね。皮に傷や色むらがあると、なおさら手が伸びにくいものです。

そこで今回は、そんな規格外の桃を救出して、皮ごと煮込む桃ジャムを作ります。皮を残したまま煮ると、ジャムがほんのりピンクに色づくんです。皮むきの手間もいらず、捨てる部分もほとんど出ません。食品ロスの削減にもつながりますよ♪

それでは、さっそく材料と作り方から見ていきましょう。

皮ごと桃ジャムの簡単な作り方

皮ごと煮込んでほんのりピンク色に仕上がった桃のジャム

材料(小瓶2個分)

  • 桃 1個 (300g)
  • 砂糖 90g (桃の重さの30%)
  • レモン汁 小さじ2

砂糖は桃の重さの30%と、甘さをかなり抑えた配合にしています。そのぶん桃の風味がストレートに出ますが、砂糖を減らすほど日持ちは短くなります。保存の目安は後ほど説明しますね。

レモン汁は酸味を足すためだけのものではありません。ジャムがとろりと固まるにはある程度の酸が必要とされ、あわせて色をきれいに保つ働きも期待できます。

小さじ2とほんの少しですが、仕上がりを左右する大切なひと足しです。生のレモンがなければ市販のレモン果汁で代用できます。入れずに作ることもできますが、とろみがつきにくく、味の輪郭もぼやけがちです。

作り方

  1. 使用する瓶は、煮沸消毒しておく。
  2. 桃は皮をよく洗って、半分に切って種を取り除き、1cmほどの角切りに切る。
  3. 鍋に切った桃と砂糖、レモン汁を入れ10分ほど置き、水分を出す。
  4. 鍋を中火にかけ、沸騰しはじめたら弱火にし、時々かき混ぜながらとろみがつくまで20分程煮込む。
  5. 熱いうちに瓶に詰めて、蓋をしっかりと閉めて逆さまにして冷ます。瓶もジャムも高温です。やけどに注意し、瓶は必ずミトンや厚手の布で持ってください。

皮ごと使うぶん、桃を洗う工程は少し丁寧にしたいところです。表面の細かいうぶ毛には汚れが残りやすいので、流水を当てながら、手のひらでやさしくなでるように洗ってあげてくださいね。強くこすると果肉が傷んでしまうので、力は入れすぎないのがコツです。

最後に瓶を逆さまにするのは、中の空気を減らすためです。ただし家庭でできる簡易的な方法なので、市販品のように常温で長期保存できるわけではありません。冷めたら冷蔵庫に入れてくださいね。

できあがったジャムは、トーストやヨーグルトに添えるほか、炭酸水で割ってもおいしく楽しめます♪

桃を皮ごと煮る3つのメリット

皮をむかずに煮るだけで、こんなにいいことがあります♪

  • ほんのりピンクに色づく:皮に含まれる赤い色素が、煮ている間に溶け出します。同じ桃でも皮をむいて煮ると乳白色に近い仕上がりになるので、あの色は皮を残したときにしか出ません
  • 皮むきの手間がいらない:面倒な工程がまるごと消えるうえ、捨てる部分もほとんど出ません
  • 傷のある桃こそ活かせる:打ち身や色むらのある部分を厚めに切り取れば、残りは問題なく使えます

形が不揃いになっても、刻んで煮てしまえば見た目には関係ありません。生食では敬遠されがちな桃こそ、ジャムでは主役になれます!

手作り桃ジャムの保存方法と日持ちの目安

手作りのジャムでいちばん気になるのが、どれくらい日持ちするかですよね。

ジャムの日持ちは糖度で大きく変わります。市販の低糖度ジャムでも、開けたあと冷蔵庫で2週間が目安とされています(出典:アヲハタ)。

砂糖が桃の重さの30%とさらに少ないこのレシピは、2週間を待たずに食べきってください。とはいえ小瓶2個分なので、毎朝のパンに少しずつ使えば無理なく終わりますよ♪

取り分けるときに水分や食べかけのスプーンが入ると、そこから傷みが進みます。スプーンは必ず乾いた清潔なものを使ってください

次のような変化が出たら、食べるのは避けて処分するのが安心です。

  • 表面に白や緑のふわふわしたカビが見える
  • 酸っぱいにおいや、発酵したようなにおいがする
  • 蓋を開けたときに泡立っている

硬い桃・熟れすぎた桃・冷凍した桃、どれで作れる?

このジャムのいいところは、桃の状態をあまり選ばないことです。生食のタイミングを逃した桃ほど、むしろ向いています。

桃の状態 ジャムへの向き 作るときのコツ
硬い・甘みが弱い 向いている。追熟を待たずに使える 刻みやすい反面、水分が出にくい。3の工程を長めに取る
熟れすぎ・やわらかい 最も向いている 水分が多いぶん、煮詰める時間が長くなることがある
冷凍した桃 そのまま使える 半解凍だと刻みやすい。完全に解凍すると水分が出る

お中元やふるさと納税で桃が一箱届いて食べきれないときも、傷みかけたものから順にジャムにしていけば、慌てずに使いきれます。冷凍しておいた桃を、時間があるときにまとめてジャムにするのもおすすめです。

ジャムにしきれなかった桃は、熟し具合と食べる予定日で保存の正解が変わります。硬い桃の追熟、夏場の温度管理、丸ごと・カット冷凍の使い分けまで、下の記事にまとめました。

桃の保存方法。常温・冷蔵・冷凍の使い分けを解説した記事

桃の保存方法|冷やすのは食べる直前だけ!冷凍・変色防止・夏場も

桃ジャム作りのよくある失敗と対処法

とろみがつかないときは?

多くは煮詰めが足りていないだけです。ジャムは冷めると固まります。鍋の中でとろりとしていれば、熱いうちは少しゆるく感じても問題ありません。

冷めても水っぽいままなら、もう一度火にかけて煮詰め直せば大丈夫です!レモン汁を入れ忘れていないかも、あわせて確認してみてくださいね。

焦がさないための火加減は?

沸騰したら必ず弱火に落とし、鍋底からかき混ぜます。糖分は焦げつきやすく、一度焦がすと苦みが全体に回ってしまいます。厚手の鍋を使うと焦げつきにくくなります。

ピンク色が出ないのはなぜ?

色は桃の品種によって変わります。白桃のように皮の赤みが薄いものだと、色づきはごく穏やかになります。黄桃の場合は、ピンクではなくオレンジがかった色に仕上がります。

皮の赤みが強い桃ほど、はっきりした桜色になります。色を楽しみたいときは、赤みの濃い桃を選んでみてください。

まとめ|皮ごと煮る桃ジャムのポイント

  • 皮を残したまま煮ると、皮の色素が溶け出してほんのりピンクに色づく
  • 砂糖は桃の重さの30%。甘さひかえめなぶん、日持ちは市販品より短い
  • レモン汁は、とろみと色を支える大切な材料
  • 保存は冷蔵。甘さひかえめなので、2週間を待たずに早めに食べきる
  • 硬い桃も、熟れすぎた桃も、冷凍した桃も使える

小さな傷や色むらがあっても、その部分を取り除けば残りはおいしく食べられます。生食では持て余してしまいがちな桃も、皮ごと煮ればおいしい一瓶に変わりますよ。手元に桃が余っていたら、ぜひ試してみてくださいね!