野菜って洗う洗わない?
「汚れていなさそうだけど洗うべき?」
「洗うことで栄養が減ってしまいそう」
といった疑問を感じたことはないでしょうか?
そこで今回は、洗う野菜と洗わない野菜の説明や洗う際の注意点を紹介していきます!
基本的に洗います
スーパーなどに置いてある野菜たちは、一見してとてもキレイ。
しかし、畑の土が付いたままだったり、
小さな虫が潜んでいたりする可能性があるため、野菜は洗うことが基本です。
2つの法律で守られている
農薬の安全性とは
【農薬取締法】
農薬の種類や量、使用方法や使用期間などを農作物ごとに定めています。
【残留農薬基準】
販売する段階での農作物の安全性を確保するための法律。
毎日摂取し続けたとしても、健康への悪影響は無いと推定される一日あたりの摂取量が設定されています。
また検査する際には対象となる農作物を洗うことなく、皮もむかない状態で使用します。
つまり、洗わないまま丸ごと食べても、健康への悪影響は現れないと考えられます。
(とはいえ、汚れは付いている場合があるため野菜は洗ってから食べるのが◎)
皮をむかずにそのまま食べることも多い
トマトやキュウリなどの果菜類
【洗い方や注意点】
①水を張ったボールや洗い桶に3分間ほど浸けます。
②その後、蛇口から出る流水でひとつずつ洗いましょう。
★洗いやすいフォルムの野菜が多い果菜類ですが、ヘタやガクの付近、
キュウリのイボ、ピーマンのでこぼこのへこみなどは、汚れが溜まりやすい箇所です。
★ナスのガクにはトゲがあるため、注意して作業しましょう。
地上に出ている茎や葉などが食用部位
キャベツや小松菜、長ネギなど葉菜類
【洗い方や注意点】(キャベツ、レタス、白菜など)
葉の内側や芯に近い部分に、汚れや虫が付着していることがあるため、 1枚ずつ流水で洗い流すのがベストです。
★レタスにはビタミンCが含まれていますが、水溶性のビタミンなので洗い過ぎると流れてしまいます。
★内側の葉はさっと洗うくらいで◎
★外側の葉は虫食いや汚れなど特に気になる点がなければ、必ずしも捨てる必要はありません。
【洗い方や注意点】(ほうれん草や小松菜など)
①水を張ったボールに根元を浸し、数分間放置します。
②水から上げる前に上下に動かして土を浮き上がらせるようにした後、流水の下で根元付近の茎の間を広げて洗い流します。
③葉や茎の部分を丁寧に洗い流せば完了です。
【洗い方や注意点】(長ネギや九条ネギなど)
付け根の部分を開いて流水を当て、丁寧に洗います。
★白と緑の色の境目から、複数の葉に分かれる分岐点付近には土が溜まっていることが多いです。
★長ネギの葉に入っているゼリー状の液には、貴重な栄養分が含まれています。洗い流してしまわないように気をつけましょう。
地下に育つ根の部分を食べる野菜
じゃがいもや大根などの根菜類
【洗い方や注意点】
人参や大根は手でも洗いやすいですが、タワシやブラシを利用しても◎
しかしごぼうはブラシなどで洗い過ぎてしまうと、独特の風味や旨味が損なわれます。
力を入れ過ぎないように注意が必要です。
★丁寧に洗って皮ごと調理すると、栄養素を有効に摂取できます。
★じゃがいもは皮ごと茹でたほうが、 皮を剝いてから茹でるよりも、たくさんのビタミンをキープできます。
★人参や大根に含まれる栄養素は、中心よりも皮に近い部分の方が多めです。
洗わないで
きのこは例外!
野菜は洗うのが原則ですが、えのき、エリンギ、しいたけなど、きのこ類だけは例外です。
洗うと水気を吸い、せっかくの風味が台無しになります。
★汚れが気になる場合はキッチンペーパーや布巾を湿らせて、
表面をやさしくなでるように拭いて汚れを落としましょう。
★なめたけは袋から出し、ザルにあけて流水で洗うか、
沸騰した鍋のお湯の中で1分ほど湯がいてザルにあける方法で洗いましょう。
いかがでしたでしょうか?
野菜の洗い方
農薬についてはさほど心配する必要はありませんが、
虫や泥などの汚れは、キレイに洗い流してから美味しく食べたいですよね。
正しい洗い方を意識し丁寧に汚れを落として調理すれば、
野菜が持つ栄養素を無駄なく摂取できるのではないでしょうか。






